サプール(Sapeur)に魅せられて
みなさんはサプールという言葉をご存じでしょうか?
数年前から様々なメディアで取り上げられているため知っている方も多いでしょう。
アフリカはコンゴにおけるファッション表現の方法の一つで、1960年代のパリ紳士の服装をモデルに高級ブランドスーツを華麗に着こなすことを表します。大きなポイントとしては、サプール(またはサップ)を標榜する人々は決して裕福ではないため給料数ヶ月分ものお金をはたいてブランド服を購入することが挙げられます。
つまり「貧乏だけどブランド服を着る」という理念を持っている点では僕と一緒です(笑)。
ただし、彼らのほうがもっとガチですね。僕は所詮余った金をセールに使っているに過ぎません(そもそも余るほどお金ないけど)。
サプールを特集した本を買い、彼らのスタイルの良さと(触れざるを得ないですが)肌の色とそれにマッチした高級ブランド服の格好良さにクラクラしました。そして土埃舞うような舗装されていない道を歩く彼らの姿に。
ファッションと平和の主張がエレガントに調和しているわけです。
これは現代の日本ではなかなか考えられないことです。ホワイトバンドをつければいいということではないのです。
さらにサプールには高級な服を貸し合う、シェアの概念もあるようです。そりゃそうです。全員が全員、数ヶ月分の給料を服につぎ込めて所有できるわけではないですからね。日本でも高級時計やブランドバッグを期限を決めて借りるというシステムが流行しているようですから、あえて自分の所有物にすることには拘らない人々も意外と多いのかもしれません。
僕は欲望の塊なので、自分の家にコレクションしたい気持ちがあるのですがまだまだ考えが浅いのでしょうか(笑)。
そんなサプール、具体的にファッションのルールとしてコーデには3色以上使ってはいけないようです。これは自分もなるべく少ない色のほうがしまった印象を与えるのが好みだと以前書きましたし、だいたいのファッション好きの方がご存じのことでしょう。
sasuraikun-fashion.hatenablog.com
ルールを遵守して、服を貸し借りしあい、ブランド服を着て町中を練り歩けるような平和な時間を愛する。
そんなサプール、本や映像で見たほうが分かりやすいですからリンクを貼っておきます。
WHAT IS SAPEUR ?――貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち
- 作者: NHK「地球イチバン」制作班,影嶋裕一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2015/12/15
- メディア: 単行本
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